著書紹介 著者:笹川和郎 ”初学者のための建築学入門」発行所:鹿島出版会

          定価:2100¥ 発行日:2001.5.15

内容:

始めて建築を学ぶ学生用の講義録をまとめた本である。建築の学問分野全体を眺めて、建築にはどんな要素技術から成り立っているか、他の工学分野には無い、芸術的要素から耐震技術まで、更に身近な住まいに関する事項が総合的に説明されている。

このように内容は多岐に渡っているが”環境共生建築・建物の長寿命化”をバックボーンとして書かれていて、環境対応先進国ドイツ関連資料の引用が多いのが特徴である。

本書の読者層として、建築学科の学生以外に、行政・不動産業界等の建築関連分野の人や一般の建築・住まいに関心のある人を対象としている。これらの人達のためには各分野別の詳しい本が多数出版されているが、本書を先ず読んで、建築の本質とは何か、建築を構成する要素技術の意味を総合的に理解してから各論の詳しい本を読むことを勧めしたい。

目次

第1章. 建築の種類と分類
第2章. 建築を構成する3大要素
  2.1  3大要素と関連技術分野
  2.2  建築の教育体系
  2.3  建築技術者の資格
第3章. 建築の様式と系譜
  3.1  歴史に残る建築の特徴
  3.2 エジプトとオリエント
  3.3 ギリシャ建築
  3.4 ローマ建築
  3.5 ゴチック建築
  3.6 ルネッサンスからバロックまで
  3.7 新古典主義の建築
  3.8 近代建築の始まり
 3.9 アメリカの建築

 3.10 ポストモダン建築
  3.11  日本建築の過去と今後の課題
第4章. 土地と用途
  4.1 土地の社会性
 4.2  土地選択と建築技術
 4.3 土地関連法律と用途区分
第5章. 住まいの建築設計
  5.1 基本事項:設計目標・最小限からゆとりへ
 5.2 家族コミュニケーションと建築計画
  5.3  モジュールと動線
  5.4  空間と間取り
  5.5  長期間使用の集合住宅の実例
第6章. 建築における2つのFreeとインテリジェントビル
 6.1 Barrier FreeFree Access
 6.3 インテリジェントビル化とFM  
第7章. 建築法規と近隣配慮
  7.1 建築の法体系
 7.2 建築面積と容積
 7.3 建築の高さ制限・斜線制限
 7.4 都市の建築制限と美観
 7.5 環境アセスメントと開発規制
第8章. 建築の防災
 8.1 火災安全
 8.2 防災・避難計画の実際
第9章. 建築の構造(構造の駆体、骨組み)
  9.1 材料・構法・駆体・骨組み
 9.2 構造形式の分類
 9.3 耐震構造の発展
 9.4 免震・制震構造
第10章.建築環境計画と設備
 10.1 熱・光・音
 10.2 ライフサイクルと維持管理
第11章.環境共生建築
 11.1 雨水の利用
 11.2 屋根の緑化
 11.3 環境共生対応の実例
第12章.建築の一生
 12.1 事業計画
 12.2 設計・工事・監理
 12.3 改造・改築・取り壊し・リサイクル・Facility  Management 

著者紹介:東京都立大学建築学科卒、鹿島建設・原子力設計部長、東洋建設・技術研究所長、第一工業大学・建築学科教授を歴任、工学博士、一級建築士、著書・論文多数

以上


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